【ゲリラ豪雨】大雨の時も映像を残す。防犯カメラの備え
2026/08/26
東京・立川を拠点に、防犯カメラの販売から設置工事までをワンストップで手がける株式会社セキュアプロバイドです。
短時間のうちに激しい雨が降る、いわゆる「ゲリラ豪雨」。道路や駐車場が急に冠水したり、雷や停電が発生したりするなど、建物や設備へさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
屋外に設置された防犯カメラも例外ではありません。カメラ本体に防水性能があっても、レンズへの水滴、配線接続部からの浸水、落雷による機器故障、停電による録画停止などが発生すれば、必要な時間帯の映像を残せないことがあります。
今回は、ゲリラ豪雨によって防犯カメラに起こり得るトラブルと、大雨の前後に確認したい対策をご紹介します。
■ゲリラ豪雨のときこそ、防犯カメラの映像が必要になる
激しい雨が降ると、施設の出入口、駐車場、道路などの状況が短時間で変化します。冠水による車両事故、転倒、設備の破損、浸水した場所への立ち入りなど、後から状況を確認しなければならない場面も考えられます。
このようなとき、防犯カメラの映像は、いつ、どこで、何が起きたのかを確認するための重要な記録になります。しかし、豪雨と同時にカメラや録画機が停止してしまえば、最も確認したい時間帯の映像が残りません。
大雨対策では、カメラ本体だけでなく、配線、電源、ネットワーク、録画機までを一つのシステムとして確認することが重要です。
■ゲリラ豪雨で起こりやすい5つのトラブル
① レンズに水滴が付き、映像が見えにくくなる
カメラが正常に動いていても、レンズカバーへ水滴や泥が付着すると、人物の顔や車両ナンバーなどを確認しにくくなります。夜間は赤外線が水滴へ反射し、映像が白くぼやける場合もあります。
② カメラや接続部分へ水が入る
屋外用カメラには防水・防じん性能がありますが、経年劣化したパッキン、緩んだカバー、施工状態の悪いケーブル接続部などから水が入る可能性があります。壁面と取付金具の間や、接続ボックスも確認が必要です。
③ 雷サージによって機器が故障する
近くで落雷が発生すると、電源線や通信線を通じて瞬間的に大きな電圧が加わり、カメラ、PoEスイッチ、ルーター、録画機などが故障することがあります。直接雷が落ちていなくても影響を受ける可能性があります。
④ 停電によって撮影・録画が止まる
カメラ本体、録画機、PoEスイッチ、ルーターのいずれかへの電力供給が止まると、撮影、録画、遠隔確認ができなくなる場合があります。停電復旧後に機器が自動で再起動しないケースにも注意が必要です。
⑤ 冠水や強風で配線・機器が損傷する
低い位置に設置した接続ボックスや屋外機器は、冠水による影響を受ける可能性があります。また、強風で飛来物が当たったり、ケーブルが引っ張られたりすることで、カメラの向きや配線が変わることもあります。
■屋外カメラの「IP66」「IP67」とは?
屋外用防犯カメラを選ぶときは、カタログや仕様書に記載されているIPコードが一つの目安になります。IPコードは、機器内部への固形物と水の侵入に対する保護性能を示す表示です。
●IP66
粉じんが内部へ入らない防じん性能と、強い噴流水に対する保護性能を示します。一般的な屋外用防犯カメラで多く見られる等級です。
●IP67
粉じんに対する保護に加え、定められた条件下で一時的に水中へ沈めても、有害な影響を受けない性能を示します。
IP等級が高くても、あらゆる環境で浸水しないことを保証するものではありません。
IP試験は定められた条件で行われます。高圧洗浄、長時間の水没、塩害、経年劣化、施工不良などは別に考える必要があります。また、カメラ本体がIP66やIP67でも、LANケーブルの接続部や電源部が適切に防水処理されていなければ、システム全体の防水対策にはなりません。
※製品ごとに使用条件や注意事項が異なります。設置環境に適した機器を選び、メーカーの仕様書・施工要領をご確認ください。
■ゲリラ豪雨に備える防犯カメラの設置対策
① 雨水が集中する場所を避ける
雨どいの出口、屋根から水が落ちる場所、道路から雨水が流れ込む低い場所などは避けます。撮影範囲を確保しながら、できるだけ軒下や雨が直接当たりにくい位置を選びます。
② ケーブルへ「水の通り道」をつくらない
屋外配線では、ケーブルを伝った水が機器や接続部へ入らないよう、ケーブルを一度下方向へたるませる「水切り」を設けます。接続部は防水ボックスへ収納し、開口部や壁面の貫通部も適切に処理します。
③ レンズの角度と雨よけを確認する
カメラを上向きにしすぎると、レンズ面へ雨が当たりやすくなる場合があります。撮影したい範囲とのバランスを取りながら角度を調整し、必要に応じてカメラ用のフードや雨よけを検討します。
④ 雷サージ対策を行う
電源線やLANケーブルに対応したサージ保護機器を検討します。アースを含めた施工方法や保護機器の選定は、設備構成によって異なるため、専門業者へ確認しましょう。
⑤ 録画機とネットワーク機器を浸水しにくい場所へ置く
録画機、PoEスイッチ、ルーター、電源タップなどを床へ直接置くと、建物内へ水が入ったときに被害を受けやすくなります。棚やラックを利用し、想定される浸水高さより上へ設置します。
⑥ UPSで短時間の停電に備える
無停電電源装置(UPS)を使用すると、停電直後も一定時間、録画機やネットワーク機器へ電力を供給できる可能性があります。必要な稼働時間と機器全体の消費電力を確認して容量を選びます。
※UPSの給電時間は、接続する機器、負荷、バッテリーの劣化状態によって異なります。定期的なバッテリー点検・交換も必要です。
■豪雨が過ぎた後に確認したいチェック項目
雨が止んだ後は、見た目に異常がなくても、録画や通信が停止していないかを確認しましょう。
豪雨後の防犯カメラ点検
① カメラ映像が正常に表示されているか
② 豪雨中の映像が録画されているか
③ レンズに水滴・泥・くもりが残っていないか
④ カメラの向きや画角が変わっていないか
⑤ 配線や接続ボックスに緩み・破損・浸水がないか
⑥ 録画機・ルーターが正常に動作しているか
⑦ 映像の日時が正しく設定されているか
⑧ エラー表示や異音、焦げたような臭いがないか
濡れた機器や配線へ不用意に触れると、感電や故障につながる危険があります。浸水、破損、異臭などが確認された場合は、無理に操作せず、電気設備や防犯設備の専門業者へ相談してください。
■施設ごとに考えたい豪雨時の撮影ポイント
●店舗・事務所
出入口、駐車場、建物周辺の排水状況が確認できる画角を検討します。停電時にも重要なカメラを動かしたい場合は、録画機や通信機器を含めた電源構成を確認します。
●工場・倉庫
搬入口、資材置き場、屋外設備、冠水しやすい低い場所などを確認できるようにします。広い敷地では、屋外配線の接続部や中継機器が豪雨の影響を受けないかも点検します。
●駐車場・駐輪場
車両や自転車だけでなく、水が流れ込む方向や出入口の状況も確認できる画角が役立ちます。夜間の激しい雨でも識別に必要な映像を得られるよう、照明とカメラの位置関係を調整します。
●保育園・学校・福祉施設
利用者の安全確認に必要な出入口、通路、送迎スペースなどを優先します。豪雨時の避難やお迎えの動線を考え、必要な場所の録画を継続できる構成を検討します。
■まとめ|豪雨の前に「撮れているか」を見直しましょう
防犯カメラは、ゲリラ豪雨によるトラブルや事故の状況を後から確認するためにも役立ちます。しかし、レンズへの水滴、接続部の浸水、雷サージ、停電などへの備えが不十分では、必要なときに映像を残せない可能性があります。
屋外カメラの防水性能だけで判断せず、設置場所、ケーブルの防水処理、電源、通信、録画機の保管場所まで含めて確認することが重要です。また、豪雨後には録画映像を確認し、不具合を早めに発見しましょう。
株式会社セキュアプロバイドでは、建物や敷地の状況、現在のカメラ設備、ご希望の撮影範囲などを確認し、屋外環境に合わせた防犯カメラの設置・見直しを防犯設備士がご提案します。
「冠水する場所にカメラ設置を検討している」「屋外配線はどのように行うのか心配」という方は、お気軽にお問い合わせください。
※本記事は一般的な防犯設備対策をご紹介するものです。製品の防水性能、耐雷性能、停電時の稼働時間などは、使用する機器、施工方法、設置環境によって異なります。

