CPマークとは?防犯性能の高い建物部品を防犯設備士が解説
2026/08/05
東京・立川を拠点に防犯カメラの販売・設置を手がける株式会社セキュアプロバイドです。
住宅の新築やリフォーム、玄関の鍵や窓の交換を検討していると、「CPマーク」という言葉を目にすることがあります。防犯性能の目印とされるこのマーク、実は防犯対策を考えるうえでとても重要な意味を持っています。
この記事では、CPマークとは何か、どんな建物部品が対象なのかを、防犯設備士(第25-34203号)の視点から分かりやすく解説します。
■CPマークとは?
CPマークの「CP」は、防犯を意味する英語「Crime Prevention(クライム・プリベンション)」の頭文字をとったものです。
これは、一定の防犯性能があると認められた建物部品につけられる、共通のマークです。警察庁・国土交通省・経済産業省と民間団体で構成される「官民合同会議」が、防犯性能試験の結果にもとづいて制定しました。
試験に合格し、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載された製品だけが、このCPマークを表示できます。つまりCPマークは、第三者機関が防犯性能を客観的に評価した証といえます。
■カギは「5分」|抵抗時間という考え方
CPマークを理解するうえで欠かせないのが、「抵抗時間」という考え方です。
抵抗時間とは、侵入者がピッキングやこじ破りなどの行為を始めてから、実際に建物内へ侵入できるようになるまでの時間のこと。CPマークは、この抵抗時間が5分以上であることが確認された製品に与えられます。
なぜ「5分」なのか。それは、ある調査結果が根拠になっています。
「侵入に5分以上かかると、約7割の窃盗犯が侵入をあきらめる」
つまりCPマークのついた建物部品は、侵入者に時間をかけさせ、「割に合わない」とあきらめさせることを狙った製品なのです。これは、防犯の基本である「侵入に手間と時間をかけさせる」という考え方そのものです。
■CPマークの対象になる建物部品
CPマークは、住まいのさまざまな部位の部品が対象になっています。代表的なものを整理しました。
| 部位 | 対象となる建物部品の例 |
|---|---|
| ドア | 玄関ドア、勝手口ドア |
| 錠 | シリンダー錠、補助錠 |
| 窓・ガラス | 防犯ガラス、サッシ、面格子 |
| フィルム | 窓ガラス用の防犯フィルム |
| シャッター等 | 雨戸、シャッター |
とくに侵入経路になりやすい玄関ドア・窓まわりは、CPマーク製品を選ぶ効果が大きい部分です。新築やリフォーム、部品の交換時に「CPマークがついているか」を目印にすると、防犯性能の高い部品を選びやすくなります。
CPマークのついた製品は、警察庁の「住まいる防犯110番」などで目録が公開されています。
■知っておきたい注意点
CPマークは防犯性能の高さを示すものですが、いくつか押さえておきたい点があります。
●「絶対に侵入されない」ではない
あくまで一定条件下で5分以上耐える性能であり、あらゆる状況での侵入防止を保証するものではありません
●鍵をかけなければ意味がない
高性能な部品でも、施錠を忘れては効果を発揮できません
●部品単体でなく、住まい全体で考える
一か所だけ強化しても、弱い場所から狙われます
とくに大切なのが「鍵かけ」の習慣です。被害住宅の多くが無施錠だったというデータもあります。どんなに優れた部品も、施錠あってこそ活きるということを忘れないようにしましょう。
■まとめ|CPマークは「時間で守る」防犯の証
CPマークは、抵抗時間5分以上という防犯性能が客観的に認められた建物部品の証です。侵入者に時間をかけさせ、あきらめさせる——防犯の基本を形にしたマークだといえます。
住まいの防犯を考えるなら、CPマーク製品で「入りにくい家」にしつつ、防犯カメラやセンサーライトで「見られている家」にする——この組み合わせが理想です。物理的に守る部品と、抑止・記録するカメラは、互いを補い合います。
株式会社セキュアプロバイドでは、防犯設備士の資格を持つスタッフが、建物に合わせた総合的な防犯対策をご提案します。「どこから手をつければいいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

