店舗の万引き・内引き対策|防犯カメラでできる被害の防ぎ方
2026/07/27
東京・立川を拠点に、防犯カメラの販売から設置工事までをワンストップで手がける株式会社セキュアプロバイドです。
店舗経営において、静かに利益を削り取っていくのが「万引き」と「内引き(従業員による不正)」です。1件あたりの被害は小さく見えても、積み重なれば経営を圧迫する深刻な問題になります。
この記事では、店舗の万引き・内引き対策として防犯カメラをどう活かせるのかを、被害の実態とあわせて防犯設備士(第25-34203号)の視点から解説します。
■軽視できない「不明ロス」の実態
店舗の在庫が、記録上の数と合わない――この原因不明の損失を「不明ロス」と呼びます。ある推計では、小売業全体の不明ロスは年間およそ8,350億円、そのうち万引きによる被害は約3,460億円にのぼるとされています。
不明ロスは、主に3つの要因で構成されます。
●外部不正(万引き):来店者による商品の窃取
●内部不正(内引き):従業員による商品・金銭の持ち出し
●管理ミス:在庫管理・レジ登録の不備
見落とされがちですが、万引きと内部不正を合わせると、不明ロスの大きな割合を占めるとされています。「万引き=外部の客」というイメージが強いですが、内側の対策も欠かせないのです。
参考:全国万引犯罪防止機構ほか
■万引き対策|「狙わせない売り場」をつくる
万引き対策の基本は、「この店では難しい」と思わせることです。防犯カメラは、その中心的な役割を担います。
①「見られている」と分からせる
カメラの存在が目に入るだけで、万引きをためらわせる抑止力になります。とくに入口付近や、死角になりやすい商品棚に効果的です。
②死角をなくす
棚の陰、店の奥、階段裏など、店員の目が届きにくい場所は狙われやすくなります。カメラとミラーを組み合わせて死角を減らすことが有効です。
③声かけと組み合わせる
「いらっしゃいませ」「何かお探しですか」といった声かけは、「客を見ている店」という印象を与え、万引きの意欲を下げます。カメラという仕組みと、人による声かけの両輪が効果的です。
■内引き対策|「疑う」のではなく「守る」仕組み
対策が難しいのが、従業員による内引きです。バックヤードやレジ内など、客の目が届かない場所で起きるためです。
ここで大切なのは、「従業員を疑うため」ではなく「不正が起きない環境をつくるため」という考え方です。防犯カメラの設置は、次のような意味を持ちます。
●バックヤード・レジまわりの記録:金銭や商品の動きを客観的に残す
●不正が起きにくい環境:「見られている」意識が、出来心を防ぐ
●まじめな従業員を守る:トラブル時に、無実を証明する材料になる
カメラがあることで、疑いをかけられた従業員の潔白を証明できるのも重要な点です。内引き対策は、結果的にまじめに働く従業員を守る仕組みにもなります。
■設置場所のポイント
店舗で防犯カメラを設置する際、優先したい場所を整理しました。
| 設置場所 | 主な目的 |
|---|---|
| 出入口 | 来店者の記録・抑止 |
| 売り場(死角) | 万引きされやすい場所の監視 |
| レジまわり | 金銭トラブル・レジ操作の記録 |
| バックヤード | 在庫・商品の持ち出し対策 |
店舗の広さやレイアウトによって、必要な台数や配置は変わります。「どこが死角になっているか」を正確に見極めることが、効果的な対策の第一歩です。
■カメラ設置時の注意点|プライバシーへの配慮
店舗にカメラを設置する際は、お客様・従業員のプライバシーへの配慮が欠かせません。とくに次の点に注意しましょう。
●試着室・トイレなど、プライバシー性の高い場所には設置しない
●「防犯カメラ作動中」の掲示で、撮影していることを知らせる
●録画データの閲覧者を限定し、目的外に使わない
従業員に対しても、設置の目的を事前に説明し、理解を得ておくことが、円滑な運用につながります。「監視」ではなく「店とスタッフを守るため」という趣旨を共有することが大切です。
■まとめ|外と内、両面の対策を
店舗の不明ロスは、外部からの万引きと、内部の内引きの両方から生じます。どちらか一方だけでは、被害を十分に防ぐことはできません。売り場とバックヤード、両面をカバーする防犯カメラの配置が、効果的なロス対策につながります。
大切なのは、店舗ごとの死角やリスクを見極め、目的に合った配置を設計することです。プライバシーに配慮しながら、店とスタッフを守る仕組みをつくることが、健全な店舗運営につながります。
株式会社セキュアプロバイドでは、防犯設備士の資格を持つスタッフが、店舗の環境に合わせた防犯カメラの設置プランをご提案します。「万引き被害に困っている」「レジやバックヤードの対策をしたい」という店舗の方は、お気軽にご相談ください。

